上手な利用法

岩盤浴と痛みの関係

岩盤浴で温まると、腰痛など身体の痛みが軽減してくるのが普通です。

それは、岩盤浴の温熱作用で、痛みのある局所の血行がよくなったり、温熱刺激で脳からエノドルフィンという神経伝達物質が放出されて、痛みの感覚を軽減するからといわれています。

さらに、スポーツや怪我による痛みの軽減効果については、温熱刺激によって「熱ショック蛋白(HSP)」というタンパク質が体内につくられ、それが障害や疲労などで傷ついた細胞を修復するため、ということが分かってきました(愛知医科大学の伊藤要子先生の研究による)。

ただし、痛みに対する温熱効果は、痛みの部位の傷や患部が安定している慢性時に限ります。傷がまだ治っていない障害の直後や炎症の急性期では逆効果なのです。 続きを読む


アルコールは、入浴を終えてから

アルコールを飲んだあとの入浴が危険なことはいうまでもないですね。アルコールは、血管を拡げたり縮めたりするので、血圧を急激に変化させたり脳血流を減らします。

岩盤浴も同じで、アルコールは尿を増やすので体液が減ります。そのうえ、汗をかいて体内の水分が減少するわけですから、アルコールのあとの岩盤浴は危険です。やめましょう……などと禁止口調はやめて「お酒は岩盤浴後に飲むと、いっそう美味しい」と楽しく考えましょう。

身体の代謝が高まっているため、ほどよい量で、まったりと酔えます。これはビール党の私の主観ですが、お風呂やサウナの後に美味しいのは断然冷えたビールです。日本酒やワインではイマイチでしょう? ところが、これも私の主観ですが、岩盤浴のあとはどんなお酒もビールと同じように美味しく飲めるのです。お試しください。


妊娠したときの岩盤浴

岩盤浴の遠赤外線とマイナスイオンは、妊婦さんには全く問題ありません。

ただし、鉱石によって微量放射線が出ている場合があります。この場合の胎児への影響は、今のところ調査されていませんので、岩盤浴の施設としては「お産のあとで利用してください」とするべきでしょう。

また、妊娠時には、あまり多くの汗をかくと、急激な脱水状態になりますので、水分を十分に補給して、入浴時間を短めにするのがよいでしょう。お腹が大きくなったら胎児を圧迫しない仰向けの体位を主にしたり、座位の体位も組み合わせてください。


入浴時の姿勢

この姿勢が一番いい、という決まりはありません。温熱効果が体にまんべんなくいきわたる姿勢がよいでしょう。

岩盤浴は「人間の炭火焼き」みたいなものです。例えば魚を炭火で焼くときに、あまりこまめに裏表をびっくり返しているとホカホカと焼けません。焼き鳥など、例えば10分間焼くとしたら、はじめに裏面を6~7分じっくりと焼き、ひっくり返して3~4分くらいの割で軽く焼くのがコツです(行きつけの焼き鳥屋さんで観察しているので、よくわかるのです)。

「人間の炭火焼き」も同じ要領です。お餅を焼くときのように、あまりコロコロ体位を変えるのは感心しません。1セットのうち、まず腹ばいに落ち着いて6~7割、次に仰向けになって3~4割で時間を配分するのがよいでしょう(逆でも構いません)。

ただ、壁面や天井面からも遠赤外線とマイナスイオンが放射されるところもあります。そのような施設なら、ことさら寝返りの必要はないでしょう。自分の体調に応じて体位を工夫することも大切です。中医学(東洋医学)で「実証」と診断される人は背中面を中心に暖めるのがよく、「虚証」の人はお腹を温めるのがよいでしょう。目的によっても体位を変えます。腰痛を軽くしたいなら背中を中心、冷え症ならお腹を温め
ると効果的です。

岩盤浴は、こうでなければいけないというルールはありません。腹ばいが気持ちいい人はうっぶせを中心にすればいいし、横になるのが楽なら、そうすればいいでしょう。どちらかというと、男性は仰向け、女性はうっぶせが気持ちがいいようですが、リラクゼーションになることが大切です。自分の体質にあった体位を工夫してください。

ただ、何回入浴しても汗の出にくい人は、岩盤と体面が強く接触すると、逆側か代償的に汗が出やすくなりますので、背面を岩盤にキチンと触れることのできる仰向けの姿勢がよいでしょう。


呼吸法

呼気を長めにゆったりとした呼吸で、脳波がアルフア波になるようにすると、自律神経系への温熱効果がより高まります。

横になりながら簡単な「自律訓練法」をしてもよいでしょう。このとき冷え性の人は、「温感の公式」を中心に行うとよいでしょう。

ただボーツとしているのもリラックスにはよいのですが、横になっている間「イメージトレーニング」をするとより効果的です。例えばストレスのたまっている人は「森林浴」をイメージしたり、ダイエットをしたい人は、「脂肪が燃焼炉でどんどん焼かれていく」イメージをするといった具合です。


入浴の時間

今の岩盤浴サロンのほとんどは、入浴時間が60~90分ほどです。内訳は、15~20分おきに5~10分程度の休憩をとり、水分補給をしながら2~3回入浴するところが多いようです。このくらいの長さが、身体や汗腺に負担がかかりにくい時間です。

しかし、岩盤浴が初めての人は、50~60分程の入浴に、途中2回くらい休憩をとるのがよいでしょう。慣れて汗腺機能が高まった人なら90分と長めに入浴したり、途中―回の休憩だけでもよいでしょう。 続きを読む


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