この姿勢が一番いい、という決まりはありません。温熱効果が体にまんべんなくいきわたる姿勢がよいでしょう。
岩盤浴は「人間の炭火焼き」みたいなものです。例えば魚を炭火で焼くときに、あまりこまめに裏表をびっくり返しているとホカホカと焼けません。焼き鳥など、例えば10分間焼くとしたら、はじめに裏面を6~7分じっくりと焼き、ひっくり返して3~4分くらいの割で軽く焼くのがコツです(行きつけの焼き鳥屋さんで観察しているので、よくわかるのです)。
「人間の炭火焼き」も同じ要領です。お餅を焼くときのように、あまりコロコロ体位を変えるのは感心しません。1セットのうち、まず腹ばいに落ち着いて6~7割、次に仰向けになって3~4割で時間を配分するのがよいでしょう(逆でも構いません)。
ただ、壁面や天井面からも遠赤外線とマイナスイオンが放射されるところもあります。そのような施設なら、ことさら寝返りの必要はないでしょう。自分の体調に応じて体位を工夫することも大切です。中医学(東洋医学)で「実証」と診断される人は背中面を中心に暖めるのがよく、「虚証」の人はお腹を温めるのがよいでしょう。目的によっても体位を変えます。腰痛を軽くしたいなら背中を中心、冷え症ならお腹を温め
ると効果的です。
岩盤浴は、こうでなければいけないというルールはありません。腹ばいが気持ちいい人はうっぶせを中心にすればいいし、横になるのが楽なら、そうすればいいでしょう。どちらかというと、男性は仰向け、女性はうっぶせが気持ちがいいようですが、リラクゼーションになることが大切です。自分の体質にあった体位を工夫してください。
ただ、何回入浴しても汗の出にくい人は、岩盤と体面が強く接触すると、逆側か代償的に汗が出やすくなりますので、背面を岩盤にキチンと触れることのできる仰向けの姿勢がよいでしょう。