マイナスイオンについては、岩盤浴に限らず、すでに生活の色々なところで利用されていますね。家電用品のお店に行けばマイナスイオン発生器もあり、あるいはマイナスイオンに関連した健康グッズも数多く開発されています。
けれども、あらためて「マイナスイオンつてなんだろう」と考えてみると、意外とわかりにくいものです。「イオンがどうして身体に関係するの?」というのが率直なところではないでしょうか?
イオンは目に見えません。ですから、正直なところ私にもうまく説明できません。でも、わたしたちの身体も人間が生活する地球もイオンの電磁的な活動が基本になっているのは事実です。
まずは大きなスケールの地球の話からです。岩盤浴の心臓部に使われているご本尊は、「○○石」「△△溶岩」というような各地の岩盤や鉱物です。その種類はさまざまですが、どれも地球から掘り出したもの、あるいはそれを加工したものです。当然のことながら、すべての岩盤のふるさとは地球です(いつか、月の溶岩の岩盤浴などできるかもしれませんが)。
岩盤のふるさとである地球は、来る日も来る日もというか何千億年となく、北極と南極を磁石の極にして自転しています。つまり地球とは、大きくて丸くて回転している磁石であるわけです。
つまり、私たちは生まれてから死ぬまで、ずっと大きな磁石の上に暮らしているわけですから、この磁石線(電磁波)とさまざまな関わりを持たざるを得ないのです。長い距離を飛ぶ渡り鳥の体内には、この地磁気の流れを感じるコンパスがあるといわれています。人間もおそらく無意識のうちに、磁気を感じながら生きていく仕組みがあるのではないでしょうか。
ここで、地球サイズの話から人間サイズの話に戻ります。
地球が電磁波を発生している一方で、私たちの身体の中でも、電気的なイオン活動が行われています。例えば、細胞の一つ」つに細胞膜という膜があり、塩からいものを食べ過ぎたときは、塩が分解してできたナトリウムイオンが増えすぎるので、このナトリウムイオンを膜の外につまみ出し、その代わりにカリウムイオンを膜の中に取り込んでバランスを調整するといった操作をします。このような「鬼は外、福は内」みたいなことが可能なのは、私たちの体内の神経や細胞といったミクロの隅々で、電気的な活動が行われているからです。
ところが、この電気活動の乱れが生ずることがあります。つまり、プラスとマイナスの電気やイオンのバランスが崩れるのです。
特に身体の中では、プラスがマイナスより優勢になりがちです。体内の電気活動の乱れは、細胞からマイナスイオンつまり電子が奪われることで生じます。これを細胞が「酸化される」といいます。鉄が酸化すると錆びるように、人間の細胞も酸化されると、だるさ、疲れ、無気力、「病気ではないけど健康体とはいえない」という老化現象が生ずるのです。
そこでマイナスイオンの出番です。マイナスイオンは実に面倒見のいい性格をしています。酸化された細胞があると、「おや?ここは電子が足りないね。それなら電子を、ここに置いていってあげようか」と、気前よく自分の電子を分けてしまうキップのよさを備えているのです。電子を与えることを「還元する」といいます。まさにマイナスイオンは、社会に自分の利益を還元しているのです。
岩盤浴のマイナスイオンによって還元された細胞は、生き生きと若返るのです。
しかし、岩盤浴といえば「汗」です。マイナスイオンは、この汗を「サラサラ汗」にすることにも一役かっています。
マイナスイオンには「界面活性作用」があります。界面活性作用というのは、水の粒を小さくする作用です。汗もほとんどが水です。汗の原料の血液も水で運ばれます。
水というのはちょっと変わったクセがあります。
水は放っておくと、お互いに引き寄せ合って大きな粒(クラスター)になりたがるのです。大きな粒となった汗は、蒸発しにくいタラタラ流れるムダ汗となりやすく、大きな粒となった血液は流れの悪いトロトロ血液になりやすいのです。
岩盤浴のマイナスイオンは、この汗を小粒のサラサラ汗として、血液もサラサラ血液にしてくれるのです(と私は考えています)。
ですから、マイナスイオンは、目立たないけれど、岩盤浴の「隠し味」なのです。